映画『シャッター・アイランド』ネタバレ 感想

2013年7月12日

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連邦保安官のプリ男が
精神を患う犯罪者を収容する島
シャッター・アイランドに挑む!!
キミはこの謎が解けるか!!!
ピーポーピーポー!ネクストコナンズヒント!ロボトミー!!
そんな映画のネタバレだよ。

シャッター・アイランド

(C) 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

※結末までネタバレしてます!

『シャッター・アイランド』あらすじ

ボストンの遥か沖合に浮かぶ孤島、“シャッター アイランド”。
そこには、精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院がある。
連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は
新しい相棒のチャック(マーク・ラファロ)と共にその島へやって来た。

目的は、女性患者の失踪事件の捜査。
患者の名前は、レイチェル・ソランド(エミリー・モーティマー)。
3人の我が子を溺死させた罪でこの島に送られた彼女は
前夜、鍵のかかった病室から煙のように消えてしまったのだ。

唯一の手がかりと呼べるのは、彼女が部屋に残した1枚の紙きれ。
そこには、「4の法則」と題した暗号が記されていた…

またテディがこの島に来たのにはもう一つ理由があった。
それはかつてテディの妻ドロレスを殺した犯人
アンドリュー・レイディスがこの島に収監されているという
話を知ったからだ…

テディはレイチェルを、アンドリューを見つけることができるのだろうか。

コブとだだかぶり

この映画の主人公、プリ男演じるテディ…
なんだか誰かと通じるものがあります。

プリ男で神経質で暴力的で奥さんはヤンデレで本人もヤミヤミ…って

あ、コブさんじゃないっすか!!!!

これまたプリ男が演じるドム・コブ。
クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』の主人公です。
まあだいたい基本的にはスペックがテディと一緒。

奥さんがヤンデレってところまで一緒!
二人ともなんかトラウマ抱えてヤんでるし…どっちがどっちなのよ!
と混同すること間違いなしだよ。

ところでテディとコブに限らず近年のプリ男って
ブチギレキャラ多くない??
ギャツビーはまだ観てないんだけどさ…
ジャンゴといいゲイ・エドガーといい…

誰が観ても一目瞭然のどんでん返し

いやまあ、ね。
これフッツーに観てたら早い段階で

「あれ?これプリ男が狂ってる方じゃね??」

と気付くことが出来ます。
そうだよ。まあその通りの展開だったんだけどさ。

しかもそのどんでん返しは

「さあ気づいて下さい、みなさ~~~ん
よ~~~~~~くみていてくださいよ~~~~
ほら、瞬きはできませんよ~~~~
よ~~~~く目を凝らしてえ~~~~」

としつこいくらいにおぜん立てされたものだったのです。

予告が映画をダメにした??

と、いうのもですね。
この映画公開前の予告やプロモーションで
これでもかこれでもかというくらい

「この物語にはある秘密がある」

というのをプッシュしていたんですね。
また謎解きして下さい。
というのも結構おしていて
いくつかのヒントを提示したり、
発想のヒントを与えたりしていたのです。

つまり映画を観る前から

「この映画にはある謎が隠されています。
みなさんで解いてみてね!レッツチャレンジ!」

というテンションをすりこんできてるわけです。
映画を観るにあたって観客の立ち位置をあらかじめ
決めちゃってるんですね。推理する人ってポジションに。

こうなってくると映画に入り込むというよりは
あくまで第三者的視点で映画の外から推理をしようとしてしまう。
テディにも相棒のチャックにも感情移入することなく
最後まで「映画を観て推理してる俺」という立場のままなのですね。

ミステリ小説を読む時に
何も考えずに楽しむのと、あらかじめ推理してやろう!
ってスタンスで読むのとではまったく楽しみ方が変わって来るでしょう。
犯人を当てる喜びと、意外な結末に驚く楽しみ方では違うはずです。

本作はどうだったのか。
あらかじめ謎解きを強制されるより
次々と起るおかしな現象に想い悩まされるテディに、
時には感情移入したり疑問を覚えたりしていくうちに
一つの答えが頭をかすめる…
そして最終的な結末に驚く…!
と言うほうが楽しめたんじゃないのかな~?
って思います。

メインは謎解きより悲しい一人の男の話でしょ!って。
そう思うともったいないよね。

世界観とか好きだったな

この映画の魅力はなんといっても
プリ男の演技!もまあよしとして
その世界観じゃないでしょうか??

閉鎖された島、精神を患った受刑者たち、廃墟のような病棟…
というと心がワクワクっとしてきませんか??
まるでサイレントヒルのような世界観。

そして印象的だったのはテディがときおりみる夢。幻覚のシーン。
夢の中で灰が舞う中立ち尽くすドロレスの姿は印象的でした。
あれが一番良かった。

オチはどうみる?

この映画はなん通りもの解釈ができます。
とりあえずお話のオチの大筋としてはこうです。

そもそもテディは保安官ではなく
この島の患者であり、アンドリューに殺されたと思っていた
妻ドロレスを殺したのはテディ自身。
また子供を溺死させ行方不明になっていたはずの
レイチェルなんて人物は存在せず子供を溺死させたのは実はドロレスの犯した罪だった…
テディの相棒をつとめたチャックはテディの主治医。
暴力的なテディは脳外科手術で暴力性どころか感情をなくさせるロボトミーに
挑むこととなっていたが、かねてから手術に反対していたこの島の医師ジョンにより
最後のチャンスを与えられ、島の職員全員が
テディが保安官であるという嘘に付き合っていた。

ジョンは薬だけでも暴力性はおさえられ、正気に戻るということを
証明したかったがテディは最後まで戻ることが無かった。
あえなく手術をみとめざるをえなくなったジョン。

しかし最後にテディは意味深なことを言います。

「モンスターとして生きることと、善人として死ぬこと、どちらが嫌だ?」

これをどう解釈しますか???

①テディは狂ってたけど治ったよ派

これが一番真っ当な?解釈
真っ当というのは間違いか。まあ私的にはしっくりきた解釈です。
テディは思い出すのも悲しい真実から目をそらすべく
狂人となりました。自身をまだ連邦保安官だと思いこみ
(実際にかつては保安官だった模様)

現実から目をそむけていましたが
やはりところどころで正常なテディに戻っていたようです。
しかし今さらどうすることもできず彼自身は死を選びました。
肉体的ではなく人間としての死をね。
正気に戻らなかったんじゃなくて
戻ったうえで狂人のふりをして感情を捨てることを望んだと言うわけだね。

②テディは狂ったまんまだったよ派

深読みしなくてよし!
治ってないんだから
いさぎよく
ロボトミーだ!!!

③陰謀だ!!テディはハメられたんだよ派

そもそも本当にテディは狂ってたんでしょうか?
この島にはもっと何か秘密が隠されていて
たとえば違法なロボトミー手術を繰り返していて
その秘密を握っていたレイチェルは逃亡。
さらに外部からきて核心に迫ろうとしたテディには
薬を飲ませ、さもテディ自身が患者だったかのように
言い聞かせ、ロボトミー手術であぼん!
そういう計画なのだ!!!

いや、これは一理あるんだよね。
劇中テディがレイチェル(彼女ももともとこの島の看護師だったそうだ)
と二人で話をする機会が有ります。
レイチェルはテディの妄想の人物…と言う事でしたが

その時にレイチェルが語っていた内容がたかだか一患者が
知りえないような専門的な知識ばかりだった…とかね。

④よくわかんなかったよ派

もーそんなこといわれてもよーわからんわ!
ごちゃごちゃうるさいわ!!!!

「テディと奥さんにはしあわせになってほしかったです。
めっちゃ感動しました。」

というタイプのアナタ!
それもいいと思います。それでもいいじゃないか。
映画なんてそんなもんさ。

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映画『シャッター・アイランド』ネタバレ 感想 へのコメント

  1. ねーやん

    初めまして。
    この感想を読んで初めて予告を見たのですが、確かに納得です。
    ただまあこの手の映画にミステリ部分を期待するなと言うほうが無理なので、予告が無くても推理しちゃうのが大抵だと思います。
    一番腹立つのが、解りやすい構成の内容にも関わらず「こんなん簡単過ぎて低レベル!」とか「オレもうこの段階で解っちゃったわww」とかのたまうバカです。
    色んな感想を読んで、結末の解釈は殆どの人が同じでしたが、とくにツイッター系のつぶやきはバカが多くて辟易しました。

    「よくわかんなかったよ派」すげぇ好きです。

    返信
  2. kitty

    シャッターアイランドの世界観が好きです。DVDも買って何回も見ています(^-^;
    音楽もいいですよね。
    私的には陰謀説だと信じたいです。洞窟にいる元女医との接触がリアルだったし、薬を盛られるうちに元患者に仕立て上げられたのではないかと…。

    返信
  3. lizard

    公開当時に確かにこれでもかと「あなたは必ず騙される」系の間接的ネタバレCMが流れていましたね
    そんなことはすっかり忘れてつい最近この映画を初めて観ました。
    何かどんでん返しがあるぞという空気はヒシヒシと感じつつも、終始ディカプリオの目線で「何が真実なんだ」と観ていたおかげで、
    灯台のシーンでは「そんなはずないだろコイツら嘘ついてんちゃうか?」と見事にアンドリュー(テディ)の気持ちになってしまいました。
    意味深なセリフは、やはり彼は依然正気を取り戻していたのではないかと思いますね。
    真実を受け入れても悲惨な過去と向き合って生きていかなければならず、また同じように妄想に取り憑かれてしまうかもしれない。
    すべてを終わらせることを選んだのではないかな。

    返信
  4. るな

    これ見たあと色々解説みた後は、精神異常だったのか なるほどでおわりました。
    でもこれ洗脳させられてたってオチですね。
    洗脳させられてたけど最後 気づいてたんですよね
    でも結局 真実を知ってても多数派に勝てず灯台で脳をやられるオチ。
    だから最後のエンディングが音楽とか暗いんですよね。

    幻想と真実のシーンの見極め方として主人公に実際に触れているか
    触れていないかが重要です、他は幻想か真実か曖昧です。
    洞窟の女性も真実を暴いていたけど、結局逃げるしかない状態。
    食事などどうしてるか不明ですけど、暖炉で主人公が実際に暖まるシーンと
    主人公に触れているシーン。一泊しているシーンで幻想ではないと確信。

     途中の脳を開けられてしまったやつは、あいつは前回の相棒なんですよ
     それで真実を主人公が言ったことで、「お前のせいだ」「一回は出れても2回目は
    出れない」といっています。
     こちらも主人公の手を触れていますので現実です。
     
     今回の相棒も実は仲間なんですけど、洗脳役(医者陣営)をやらないと
     脳を切り裂かれるので、洗脳役をしています。
     最後のせりふのつじつまが完全に一致します。

     主人公が「島を出よう チャック」
     真実を医師役の相棒に話すと、
     医師役の相棒は「洗脳作戦失敗です」と合図を送ります。
     しかしここから、「ここにいるとロクなことはない」と言います。 
     「やつらなんか気にするな」といわれ やべえ気づいてたんか 兄貴さすが!!
     って反応をして、「やっぱ俺らの方が利口だ」と兄貴側に元に戻ります。
     「そう そのとおり」と ようやく兄貴(主人公)も お!!って顔をして
     やはりなって反応をします。 しかし結局 脳を手術しに最後連れて行かれます。
     これは病院側の視点で最初思ってしまうんですが 最後がつじつま合ってないし 
     音楽もおかしいですよね。暗い感じだし。
     結局 主人公視点だと洗脳されたふりをしたけど最後 連れてかれるのは
     全てがマッチします、最後の2人の会話とエンディングの暗いシーン。 
     あと他にも現実として出てきた洞窟の女性との会話もそうですし、
     危険エリアの脳を手術されたのは おそらく前回の相棒です。
     今回、主人公が手術しなければ相棒が切られていたのです
     脅されているんですよ。 
     相棒は医者側についたふりをして、おそらく一度は島から脱出できます。
     しかしそれを口外すると連れてこられるのです。 
     これが主人公の最初ですね。まさに。
     前々回も島に来たのは、主人公が相棒役で来てたときに、
     脳を切られた危険エリアにいたのが警察官のボスです。
     それでボスが脳を切られたのはお前のせいだと切れましたよね。
     一度は出れても2度は出れないぞというのも全て辻褄が合致する。
     ようは主人公がボスを洗脳(医者側)してはめたんです。
     じゃないと脳みそ切られるから。
     そして、ボスを洗脳した功績と信用として外に一度出れたんです。
     しかし通常の世界へ戻ってから陰謀をばらそうとしたので
     また連れてこられてしまった。
     これ全て完璧に合致してます。
     
     

     
     

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