『平成狸合戦ぽんぽこ』ネタバレ 感想

2013年7月17日

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そいやっさ!!!
こないだ金曜ロードショーで
ジブリアニメ『平成狸合戦ぽんぽこ』
の放送が有りました。
十数年ぶりに観ましたが…
こんなに哀しい話だったっけ??

『平成狸合戦ぽんぽこ』あらすじ

多摩丘陵に住むたぬき達は
高度経済成長に伴う多摩ニュータウンの開発により
住む場所を追いやられていた。

開発に伴う建設現場で働く人間に対し
過激派のたぬき達が死亡事故をおこしたりする中

長老たぬき達は知恵を絞り、化学(ばけがく)を用いて人間に畏怖の念を
おこさせる作戦に出ることにする。

その為、四国から賢人をよびよせ
大掛かりな妖怪大作戦に打って出るが
それすらも人間の手柄にされてしまう…

そうこうしている間に開発はますます進み
たぬき達は生きる場所を追われる…

誰視点でみればいいのだ??

この映画はいうまでもなくたぬきが主人公です。

で、そんな主人公サイド…たぬき側から見ると
自分たちの住処を奪う
人間はイコール敵なのです。
(一部は残しといてやる…とのことですが)

でもこの作品を観ている人が
「人間ってひどい!自分勝手で…」
なんて安直に考えることは出来ない…よね。
だって私たちも人間なんだし…

それにさ、途中で権太たちがおこした事故で
人間が死にます。

ここでたぬき達は大喜びで宴会をはじめるわけですが
やっぱり素直に喜べないよね…こちとら人間だし…。
だってその亡くなった人もなんの罪もないじゃない!
と妙にまじめに考えてしまったり…。

まあたぬきが主人公である以上
たぬきに感情移入するのが正しいのでしょうが
100%感情移入できるでもなし。

どっかで読んだレビューでは
あの淡々としたナレーションが
観ている人をあくまで第三者的立ち位置に
おかせている。
といったことを書いていましたがまさにその通り。

結局自分をこの物語に放り込むのは
正しくない観方なのかもしれない…ぞ…?

こんなに辛い話だったっけ…?

『平成狸合戦ぽんぽこ』といえばたぬき達が主人公で
てんやわんや!そして妖怪パレードはありーので
なんだか愉快なストーリー!という記憶しかありませんでした。
子供のころは何度だって観ました。

しかし、大人になった今改めてじっくり観てみるとこれが
とっても哀しくて虚しい映画だという事に気づきます…。

人間たちに住む場所を追われて
たぬきたちはなんとかできないかとうんうん考えます。
そうして人を化かすことを思いつき
文字通り命がけで妖怪大作戦を思いつくのですが
結局人間にとっては

「おもしろくてたのしい」

パレードにすぎなかったというのがまた…。
その上その人間に手柄もよこどりされる始末。

命を張って人間と闘った権太達も
結局最後には

「とほほ…人間にはかなわないよ」

と言い残して死んでしまいます。

たぬき達がどうあがこうが結局人間にはかなわず
開発は止められないのです。

結局人間に化け、たぬき達は不本意ながら
人間との共生を選びます。
化けられないたぬきの一部は
“死出の旅”に出てしまうし…

っていうアニメを作ったのが結局人間じゃん!!
これまたなんか皮肉じゃん!
なんかメタっぽいこというけどさ!!

どっこい生きてるっていうけど
そうかなあ!よくわかんなくなってきたよ!!

最後とかさー
実は人間に化けられなくても
たぬきは僅かにのこった自然の中で
こっそり楽しくくらしてたよ~

っていうシーンがあるんだけどさ。
これまたいいシーンなんだけど
よくみるとその自然っつーのがゴルフ場なんだよね。
なんかそれまた皮肉なもんで…

もう悲しいよ!なんかさ!!

ふう…

よくわからんけどヒートアップしてしまいました。
たけしがこの記事読んだら

「こんなあにめにまじになっちゃってどーするの?」

とか言われそうですね。
でもなんだか悲しくなっちゃったよ。

最後に

竜太郎の声に福澤アナをあてたのは大正解。

狸といっしょ (ショコラ文庫)

著者/訳者:本宮 榎南

出版社:心交社( 2011-08-10 )

定価:

文庫 ( 251 ページ )

ISBN-10 : 4778111613

ISBN-13 : 9784778111618


平成狸合戦ぽんぽこのレビューまとめ

大人になってみると哀しい

子供の頃に観たっきりで大人になって観たのは初めてでした。 百鬼夜行のシーンやたぬきがわいわいするシーンなど子供の頃に見たわくわくどきどきのイメージが残っていましたが大人になって改めてみてみるとぜんぜん違う! 人間にかなう筈もないのに命を懸けて抗ったりする様は見ていてとてもつらかったです。こんなに哀しい話だったんだなーと驚きました。 もう後半からずっとなきっぱなしです…。

評価: 4.3/5

Momoka Higashigawa

『平成狸合戦ぽんぽこ』ネタバレ 感想 へのコメント

  1. わたしは

    初めまして。

    わたしは、狸を自分に重ねてみました。

    日本がもし他の国と戦争をはじめたら?

    それが到底敵わない相手(例えばアメリカ)だったら?

    そしたら結局自分も、狸と同じように、無知で無力でそして素直な動物なんだと気づき、とても悲しくなりました。

    ここに出てくる狸ってほら、平和呆けした良い子ちゃんの日本人そのものでしょう?

    「哀れ狸は死出の旅」…。

    優秀な種は敵とも共存しますけどね。

    私のような並の人間にもしもそんな日が来たら、三途の川を渡る船で御祭り騒ぎが出来たら良いな。

    有難うございました。

    返信
    1. oden 投稿作成者

      コメントありがとうございます!お返事がおそくなってすみません!!

      すごく新鮮!かつ納得の視点ですね!!
      たしかにおっしゃるとおり平和ボケしてのんきなたぬきは今の日本の状況と重ね合わせることができる気がします…

      それをふまえた上でもう一度アニメを最初から見てみると
      またなんだか哀しい気持ちになりそうですね…

      返信
  2. ハッチー

    人間は、なんで、なんとか止めよう(自然)
    とか、考えないかなぁ、、、、、
    うちの、母さん号泣してたよ。…うん。
    それはもう、ウォウウォウとなぁ、
    あれは、やばかった!

    返信
    1. oden 投稿作成者

      >ハッチーさん
      なかなかむずかしいですよね。
      たぬき視点のようで人間視点の作品ですし。結局のところ!

      返信

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