映画『風立ちぬ』ネタバレ 感想

2013年9月30日

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なんと2ヶ月遅れで『風立ちぬ』を観てきました。
いまさらなので、さんざ語りつくされているでしょうが
せっかくだから書き記しておくよ。

『風立ちぬ』あらすじ

子供の頃から飛行機に夢中で、飛行機の設計士を目指す堀越二郎(庵野秀明)は
東京の大学に戻る列車で一人の少女菜穂子(瀧本美織)と運命的に出会う。
関東大震災に巻き込まれ少女と

それから数年後、二郎はドイツに留学するなどして設計技師となり
戦闘機の設計に携わる。

しかし、自身が設計主任として携わった戦闘機の翼が折れ
飛行試験中に墜落事故を起こしたことから
失意のまま軽井沢に傷心旅行に出かける。

軽井沢の別荘で美しく成長した菜穂子と再会した二郎は
またたくまに恋に落ち、菜穂子を婚約者に迎え入れる。

しかし菜穂子は重い結核を患っており
二人の未来は決して永いものではなかった…

キャストについて

公開前から公開後にいたるまで
本作について一番ディスカッションして盛り上がれるのが
キャスティングの話ではないでしょうか?

主演に庵野監督をキャスティングしたことなど
公開前から反響を呼びました。
これがいろいろと賛否両論あるかと思いますが。
(大体聞くのは否のほうなんだけど)

私個人の感想としては「無し」だけど許される範囲?って感じです。

アバウトだなー…
まあそらそうなるわっていう…ね。
当然のように棒読みだし

でも、しばらく映画をみていたら普通の会話シーンなんかは
だんだん慣れてきます。
たしかに棒読みだけどまあ、うん。
慣れてくるっていうか麻痺してくるのかもしんないけど…
二郎自体が感情豊かでぺらぺらしゃべりまわるキャラクターじゃないので
それに助けられているという点はあるんだろうけどね。

しかし、二郎の感情が高ぶるシーンでガクッとなるのよね。
ラブシーンしかり、声を張り上げるシーンしかり…。
特に笑ったのが菜穂子の父親に

「娘さんを僕にください」

というシーン。
思わずこれを思い出した。

  / ̄\
  | ^o^| < むすめさんを ぼくに ください
   \_/
  _| |_
 |     |
         / ̄\
        |   | < いいですよ
         \_/
         _| |_
        |    |

いやまじで…まあだいたいこんなかんじかな…。

肝心なシーンでズコッとなるところをかんがえると
やっぱり声優じゃないにしても
演技の経験がある人のほうがよかったのかなあー。
(といいつつ庵野監督はこれが初めてじゃないらすい)

ちなみに!
二郎以外のキャストはといいますと
ヒロインの瀧本美織とかしっくりきてたし
黒川さんを演じる西村雅彦もハマってた。
ただスタッフロールみるまでアリキリの石井だと思ってたけど…

一番よかったのは野村萬歳かなあ?
カプローニっていうより“野村萬歳”だったけど。

夢と現実が入り乱れ!

本作ではたびたび二郎の夢想シーン(略して二郎夢想)が登場します。
冒頭、少年時代に夢の中でイタリアの飛行機製作者カプローニに出会ってから
二郎はたびたび夢をみたり、幻覚をみたりします。
(ってかくと危ない人みたいだ!)
その夢のシーンがあまりに多いためか
途中から「あ、これも二郎夢想かもしれないぞ!」
とか疑ってみちゃうんだよね。

伝記のように現実的な世界観のお話に
ジブリならではのファンタジックな演出を取り入れようと思ったら
二郎夢想が炸裂しまくるのは仕方ないかもしれません。
でもあまりに多すぎてどこまでが夢でどこまでが現実なのか
少しわかりにくかったように思います。

たとえば二郎と菜穂子が激しい雨に打たれ
雨しずくが垂れる傘で別荘に戻ろうとするシーン。
突然雨は上がりその瞬間菜穂子は
「もう乾いたわ!」
といいます。はええよ。
だからこれは二郎夢想に違いない!と思ったんだけど
現実っぽかったよね。

その後二人を迎えに来た菜穂子の父が
「びしょびしょじゃないか。」
といっていたから瞬間的な二郎夢想だったのかな?
ちょっとその辺記憶があいまいだから自信ないけど。

私は二郎夢想のシーンが多かったせいか物語を楽しむというより
「これは夢なのか?現実なのか?」
と疑うことに神経を使ってしまいました…。

突然出てきた外国人が!!!

観葉植物食べだした!!!
(※クレソンでした)
クレソンってそんなおいしいかい?

本庄

タバコクレクレ厨。
最終的には二郎もタバコをくれなくなり
シケモクを吸うまでに身を落とすのだった!

いい人ばかり!

本作に基本的に悪人は登場しません。
みんな二郎や菜穂子に対してよくしてくれるのです。
えてしてこういったストーリーだと

二郎が飛行機の設計士になるという夢に反対する人物が現れたり
(たとえば両親が反対するなど)
結核である菜穂子が、いわれの無い差別をうけたり…

といった困難が待ち受けていたりするものです。
しかし本作にはそれがいっさいありません。
みんな二人を心から応援してくれているのです。

最初はイヤなやつなのかな?と思った上司の黒川さんも
住む場所を提供してくれていたりとほんっといい人だったし。
黒川さんの奥さんも別に家族でもなんでもないのに
二郎と菜穂子のために尽くしてくれました。
彼らだけではなく二郎と菜穂子を取り囲む人々は二人のために
尽くしてくれるのです。

それはもちろんいいことなのでしょうが
だからこそ物語は平坦に感じられるかもしれませんし、
また、感情移入もイマイチできないのかもしれないですね。

なんせまあ二郎も菜穂子もお金持ちなんだもの!!

しいていうならこの物語の最大の敵は
菜穂子の病気といったところかもしれませんね…。

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風立ちぬのレビューまとめ

こんなに平坦なものなのか

二郎と菜穂子の周りにはいい人ばかりです。 ほんとによく二人のために尽くしてくれるしいわゆる悪役がいません。 それは喜ばしいことなのですがそのせいか物語が単調で山場が無く終わってしまうような印象を受けます。 ちなみに庵野監督の吹き替えは許容範囲以内な気がします。許容範囲内っていうか想定範囲内っていう表現が正しいかもしんない!まあ無くはない。

評価: 2.9/5

Momoka Higashigawa

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