『ヒミズ』のラストは漫画と違う

2013年2月19日

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『稲中』の古谷実の漫画『ヒミズ』が昨年実写映画となりました。
漫画版と大きくラストが違うのですがあれはよかったのかな??

個人的に古谷実の漫画は大好きです。
『稲中』時代のお下品でおバカなギャグの数々もすきだけど
最近の暗くなってからのドンヨリ古谷漫画も嫌いじゃないです!

そんなドンヨリ古谷漫画の中でもずば抜けてドンヨリなのが『ヒミズ』なのです。

ヒミズ 1 (ヤンマガKC)

著者/訳者:古谷 実

出版社:講談社( 2001-07-13 )

定価:

コミック ( 214 ページ )

ISBN-10 : 4063369625

ISBN-13 : 9784063369625


期待どおりなキャスト!

キャスト発表と予告を観た段階ではおおむね期待通りでした。
そしてその期待は本編を観てからも決して裏切られることはありませんでした!

特に主演の二人はベネチアで新人賞取るだけあって
演技というかキャラクターの作り込みがはんぱない!
あんっな暗いキャラクターを19歳で演じる染谷将太が…すげえよ
漫画のまんま住田のイメージを体現していたと思う。

特に印象に残ったのが、光石研演じる住田の父に何度となく
『お前はほんとにいらない子だ』と言われ悔しくて突っ伏すシーンです。

でも原作と違って住田の住むボート屋の周りには
家族のような付き合いのあるホームレスたちが住んでいました。
その点で住田の孤独感は解消されていたかもしれません。

二階堂ふみちゃんのかわいさたるやチョモランマ!

ヒロインの二階堂ふみちゃんは
めえええええええええええええええええええええええっちゃかわいい!!
まじで!

まあ茶沢さん始め古谷漫画の女の子って黒髪ストレートで、巨乳で、
ちょっとズレたところがあるけどしっかりしてて…お姉さんタイプなんだよね。
そんなイメージとは違うと思うけど
(茶沢さんなんかどっちかってーと栗山千明のイメージではある)とてもよかった。

役所広司の『ガマの油』の時といいなんっていうか
メンヘ…いやいや天真爛漫でマイペースなふしぎちゃんの役
がとっても似合うよね。
まあ本作でも茶沢さんというより完全に『ガマの油』の光って感じだった。

私もムカついたら呪いの石やろうかな!
すぐにぽっけが石まみれになりそうだけど。

脇役もすごいよ!すごいや!

この映画、原作ではそこまでスポットが当たらなかった
主人公住田の母親やヒロイン茶沢の両親に焦点が当てられています。
たしか原作では住田の母親は姿すらでないとかだったと思いますが
映画では典型的なヤンママで中年の愛人と蒸発してしまいます。

ヒロイン茶沢さんの母親も夫の借金からおかしくなっており
堀部圭亮演じる夫と家族で心中するための首つり台を一生懸命作っています。
ちなみに演じるのは黒沢あすか。ほんとこんな役ばっかだよ。
黒沢あすかは住田の母親の役でも十分いけたよね。

そして住田の父親を演じるのは名脇役の光石研。
ほんっとにやな役だったので、帰って時効警察のDVDでもみて

「光石研は本当はこんなヤなやつじゃないんだ!ゆかいなおじさんなんだ!」

と思いこんで心を落ち着かせようと思いました。
(同様にbjorkの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観たときには
bjorkなどのビョークを見て、「映画の中だけで、本当は彼女は不幸じゃないんだ!」と思いこむ作業を行った)

ヒミズの意味って?

ヒミズとは『日不見(日見ず)―モグラ科の一種』
目立つ事を嫌い、普通でいい、普通に生活をしたいという
願いすらかなう事にならない主人公・住田の生き方が
このヒミズという動物に投影されているのかも?

漫画と違う映画『ヒミズ』

原作と関係なく付けたされた設定およびシーンはほんとに蛇足のような気がしました。
というのも“それ自体”を映画で表現するのは構わないし
当時の日本にとって必要な事ではあったと思います。
いち早く“それ”を映画にしたかったという想いもわかります。
でもどうしても『ヒミズ』の世界に無理やりねじこんできたように思えました。
『ヒミズ』でやる必要が有ったのかな?そのあと例の主題の映画も作られたしね。

映画自体が漫画のまったくイメージと違う、原作と別物だったら
そこまでは気にならなかったのかもしれませんが。

世界観やキャスティング、お話などすっごく原作のイメージを大事にして作っているのに
まったく関係のないお話がまざってきて、あれ?って違和感を抱くことに…
今回の『原作にない設定』を軸としてもってくるなら
ああいうオチの付け方にするしかなかっただろうけどさー!

原作の終わり方になってほしいという気持ちと
いや、でも、少しでも救いが欲しいという気持ちが同居している状態で観ていました。
でも観終わった後ではやっぱどんなに暗くても
原作通りの方が『ヒミズ』なんだなって実感しました。
『ヒミズ』は『ヒミズ』で終わらせてほしかったよー!

それと今までの流れとまったく関係ないですが
エンドロールで『アクション指導:坂口拓』という文字を見かけて嬉しくなりました!

ヒミズ コレクターズ・エディション [DVD]

販売元:ポニーキャニオン( 2012-07-03 )

定価:¥ 5,076 ( 中古価格 ¥ 1,169 より )

Amazon価格:¥ 4,527

時間:129 分

2 枚組 ( DVD )


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