80分間大人が喧嘩してるだけの映画『おとなのけんか』を観ました。
“こどものけんか”から発展した“おとなのけんか”は思わぬ事態に…
80分間イライラしっぱなしのレビューです!

『おとなのけんか』
監督:ロマン・ポランスキー 出演:ジョディ・フォスター他
子供同士の喧嘩で片方がけがをしたことから
被害者と加害者の両親が集まり話し合いを済ませた所から物語は始まる。
おとなのけんかの製作費
本作は何度も言っているように一幕劇なので場面展開が一切なく
エンドロールまではとある一室の中だけで物語が進みます。
映画自体の尺も80分そこそこと大変短いのも面白いです。
ですので製作費も少なめかな…
と思ったら2500万ドル。
おそらくそのほとんどがキャストに支払われているんじゃないかな!
たしかに豪華なキャスト陣
そのほとんどがキャストに払われている…と言いましたが
なるほどうなずけるくらい豪華なキャストです。
たった4人しか出ないのですが誰もが知る人ばかりです。
ジョディ・フォスター
≪被害者側≫神経質な妻ペネロピ役
『告発の行方』『タクシードライバー』などで高評価を得るほか
なんといっても『羊たちの沈黙』のクラリス役が一番有名でしょう。
こないだのゴールデン・グローブ賞で
自身がレズビアンであることをカミングアウトしましたが
完全に既出でしたよねえ。それと『フライトプラン』はクソ。
ジョン・C・ライリー
≪被害者側≫ペネロピの問題アリな夫マイケル役
一度みたら忘れない?!独特な雰囲気のジョンは
『シカゴ』で観たことのある人が多いかも。
3月公開予定の『シュガー・ラッシュ』では主人公の声を務める等
声優としての活躍も多いですね!
『少年は残酷な弓を射る』でもあかん父親の役だった気が…
ケイト・ウィンスレット
≪加害者側≫アランの仮面女な妻ナンシー
なんといっても船の先端でディカプリオといちゃいちゃしていた
イメージのは有名ですが(タイタニック)
『愛を読む人』『エターナル・サンシャイン』
など様々な作品で大きな賞にノミネートされています。
今回まさかのゲロシーンがあったのにはビビりました。きたねえ!
クリストフ・ヴァルツ
≪加害者側≫ナンシーの夫。いつでもどこでも仕事の電話ばかり!
彼の役は弁護士なのですがすっげー似合う。
ヴァルツ史上一番くらいに合うんじゃないだろうか。
『イングロリアス・バスターズ』や『三銃士』など
厭味ったらしくちっこい悪役のイメージしかないのですが
『ジャンゴ』ではどうなんでしょう?
原題『carnage』の意味とは
『おとなのけんか』の原題は『carnage』。
修羅場、大虐殺と言う意味です。
カーネイジと聞いたらどうしてもスパイダーマンが頭に浮かびますよね!
大して邦題は『おとなのけんか』
あえてひらがなで表記することで、大人同士のけんかなのに
まるで子供みたいにばかばかしい様子がでていますね!
これは邦題として成功してると思います。
じゃあ他にどんな邦題がいいだろうか…と考えてみた。
『大修羅場』
伊丹十三監督の映画っぽい
『ケンカ夫婦ッ!~生口論80分~』
DVDスルーってかんじ
『夫婦戦争~史上最悪の大ゲンカ!~』
なんでも史上最悪ってつければいいと思ってる。
『家に帰れないのはどう考えてもお前らが悪い!』
ラノベ
私にはセンスがないようです。
まとめ
こどものけんかから生まれたおとなのけんか。
両夫婦だけでなく夫婦間でもいさかいがおこり
酒が入り、ゲロを履き、とんでもない状態にみるみる悪化していきます。
このいつまでたっても問題が解決せずむしろ泥沼にはまっていく姿は
三谷幸喜の映画・舞台でよくあるシチュエーションですよね!
彼の『12人の優しい日本人』が記憶によみがえりました。
登場人物全員事情が有って
それぞれ意見が食い違うしそれぞれにイライラしちゃう!ってやつ。
三谷幸喜の方はどこかしら『イイハナシダナー』となる場面が出てくるのですが
本作には全くありません!思い切りがいいね!
とにかくイライラしたい時に観るべき映画ですね!
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